投資を始めようと思うのですが、一括投資と積み立て投資、どちらがいいですか? 投資の基本はドルコスト平均法でと言われますので、やっぱり積み立て投資がいいですかね?
と、ご質問をいただくことがあります。
もちろん、人それぞれ事情や状況が違いますので一概に言えませんが、一般的には、
今、銀行など手元にまとまった資金があるなら一括投資。
毎月のお給料など、定期的な収入の中から投資するのであれば、積立投資
がいいですね!
といってしまったら元も子もないので、もう少し詳しく書いてみたいと思います。
【もくじ】この記事でわかること
一括投資と積み立て投資
よく、
「退職金を一気に投資してしまい、失敗した人の末路」なんていうタイトルのネット記事や週刊誌記事を見たことがあると思います。
その影響もあって、一括投資は悪いこと、間違いだ という認識を持っている人もいるように思います。
一括投資とは
一括投資の基本的な考え方としては、
投資した元本が年何%の利回りで回るかを目標にした投資だと言えます。
いま、2箇所の銀行の定額預金口座に 500万円、合計1000万円あるとします。
これをよりよい利回りを得るために3つの投資信託に投資し、年利回り8%の複利で運用できたとしたら、
1年後:1080万円
2年後:1166万円
3年後:1259万円
4年後:1360万円
5年後:1469万円
10年後:2158万円
という感じで増えていきます。
投資では、できるだけ多い資金をできるだけ長く運用していくことで運用効率が良くなると言えますので、「いま手元に資金があるなら」一括投資をしたほうが、将来の期待値は高まります。
また、一度投資すれば基本的には「ほったらかし」にして見守るだけなので、それが返って良い結果を招きやすくなります。
通常、一括投資をするなら、最低でも100万円程度は投資したいところです。
ただし、今はまとまった資金はないけど、次のボーナスで100万円程度は出るからそれで・・・ というのは、失敗の確率が高い一括投資です。
そういった場合はボーナスを待つのではなく、毎月の収入から一定額をつみたてたほうが、成功するでしょう。
つみたて投資とは
現在、まとまった資金がないので定期的な収入の中から投資したい。
あるいは、ある程度まとまった資金はあるけど、それはそれで残しておきたいという場合は、つみたて投資です。
つみたてNISAなどで積み立て投資をやっている人も増えてきていますね。
定期的に投資するドルコスト平均法 なら、投資の波(リスク)を小さくすることができますので、長期的な資産形成に向いていると言えます。
つみたて投資の難しさ
つみたて投資には一括投資にはない難しさがあります。
それは、「続かない」ということです。
続かない原因として
- 生活環境や家庭環境、仕事の状況が代わり継続できなくなる
- 定期的に資金が動くのでその度に気になる。その結果 含み損が気になって売ってしまう
などが挙げられます。
実際、ある投資先のデータでは、
15年間きちんと最初の設定通りに積み立てを継続できた人は、40%を切るということです。
投資でもっとも重要なこと
一括投資か、つみたて投資か。
結論としては、
まとまった資金がすでにある場合は一括投資
そうでないなら つみたて投資
ということになります。
言い方を変えれば、
すでにある資金から投資するなら一括投資、収入の一部から投資するならつみたて投資と言えますね。
投資で成功するために大切なこと
ただ、投資で成功するために大切なことは、そこではありません。
一括にしても積み立てにしても、どんな投資先を選ぶか が一番重要です。
「投資金額を控除できる」「利益に税金がかからない」としてメリットだけを鵜呑みにして投資しても、増えないどころか 結果「マイナス運用」ということもあり得ます。
なので、投資初心者が投資をする順番としては、
まずは投資元本をしっかり確保できる商品を、一番に選択すべきだと思います。
その上で、
投資信託やETF、ファンドを選んで資産形成していけばいいですね。
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