【もくじ】この記事でわかること
ドミニオンキャピタルストラテジーのPIP(資産保全)機能
投資においてそのパフォーマンスに多大な影響を与えるのが手数料。
その手数料体系が複雑でわかりにくいものが多い中で、シンプルかつリーズナブルだとして人気の海外積立投資ドミニオンキャピタルストラテジーには、資産を保護してくれる「PIPストラテジー」というものがあります。
PIPとは、Protected Investment Portfolio(つまり 保護された投資ポートフォリオ)のこと。
保有しているファンド価値(=口座価値)の80%を保護してくれる上にハイウォーターマークなので、ファンド価値が下がってしまった場合でも保護される金額は減らないのです。(参考:ハイウォーターマークとは)
この「保護される金額」をノックイン価格 といいます。
元本保証・元本確保とはまた違った仕組みですが、長期にわたる積み立て(あるいは一括運用)を行なっていう上で安心度が高まり、非常に興味深い仕組みだなと思いましたので、できるだけわかりやすくご紹介させていただきます。
ドミニオン キャピタルストラテジーの商品は2種類。
- 一括拠出(一括払いのみ)の
マイ インベストメント ストラテジー(MIS)
- 毎月または毎年積み立てていく
マイ セービング ストラテジー(MSS)
です。
PIP(資産保全)ストラテジーとは
PIP(資産保全)機能とは、
ドミニオンの投資商品 マイセービングストラテジー(MSS:積み立て型)とマイインベストメントストラテジー(MIS:一括投資運用型)で選択できる、その口座価値の80%を保証する運用サービスパッケージ。
MSSやMISの契約者が選択して付けることができるものです。
契約当初からでもつけられますし、運用途中からでも付けることができます。
PIPの概要と仕組み
このPIPストラテジーを選択・導入すると、「成長資産」と「安全資産」をアルゴリズムによって毎日リバランスしながら運用してくれます。
つまり、市場が好調なときはポートフォリオを成長資産に割り当て、市場が下落したり重大なイベントが発生したときにはポートフォリオを安全資産に振り分けますが、それを毎日リバランスしてくれるということです。
また、元本ではなく口座価値の80%をハイウォーターマーク方式で確保する仕組みを持っているということです。
成長資産と安全資産とは
「成長資産」と「安全資産」をリバランスしながら運用とのことですが、
成長資産とは、
●DGTラグジュアリー ●DGTマネージド ●DGTeコマース ●DCS持続可能な成長 ●DCS世界株式 ●DCSニューテクノロジー
6つのドミニオンファンドの組み合わせ。
安全資産とは、
●DCSキャッシュファンド
のこと。
DCSキャッシュファンドは実質MMFなので、極めてローリスクですね。
成長資産はファンドにガンガン投資してファンド価値の上昇(口座価値の上昇)=利益を求めていき、安全資産では価値が下がるのをできるだけ防ぐという仕組みです。
運用サービスは外部に委託
このPIPストラテジーの運用は、ドミニオンキャピタルストラテジー社ではなく FNZ というFintech企業に委託されます。
FNZという会社は2004年にニュージーランドで設立され、翌年2005年にはイギリスに進出。
リンク(FNZ ⇨ https://www.fnz.com/ )にあるようにAVIVA、ZURICHなどを含む大手の運用委託契約を多く持ち、2014年時点での管理運用資産額は500億ポンド=7兆7000億を超えているとのこと。
カストディアンバンクはBNY MELLONで、顧客の投資口座は分別管理されるのも安心材料の一つです。
口座価値の80%を確保する
口座価値の80%をハイウォーターマーク方式で確保(保護)します。
口座価値はファンドの状況(つまり運用)によって上下しますが、保護される金額は口座価値ともに一旦上がれば、下落することがありません。
つまり例えば、
- 口座価値が1万ドルの時、8000ドルを確保
- 口座価値が12000ドルになったら9600ドルを確保
- 口座価値がまた1万ドルに落ちても、9600ドルは確保
ということです。
今まではないようですが、もしファンドの価値(口座の価値)が保護されている値を下回ったら・・・
その時はFNZと提携のAランクの銀行が補填する仕組みがあり、口座価値の過去最高値の80%(上の例でいうところの 9600ドル)が確保されます。

こうした補填が発生した時点で、ドミニオンとFNAの連携は解除され、投資家には次のような判断が求められます。
ドミニオンとFNAの連携は解除されたときに求められる判断
- しばらくそのまま寝かしておく(PIPは解除されます)
- その時点から再度PIPを起動する(現時点の口座価値に基づく保証値から仕切り直し)
- PIPを利用せず、自分でドミニオンファンド(DCS/DGTファンド)から選ぶ
- 解約してしまう
手数料
このPIPストラテジーを設定するのに、手数料が年間1%かかります。
その時点の口座価値に対しての1%/年で日割りでかかるので、
日々(今日の口座価値 x 1%/365日) が口座価値から差し引かれるということになります。