一時 人気がありすぎて、運用資産の上限を定期的に設けている「つなぎ融資ファンド」が10月から買付再開の見込みです。
前回募集していたのは2年前。
ここ2年で預かり資産 160億円増えて、約760億円。
それほど高い利回りではないですが、年利10%程度を安定的に見込めてリスク(振れ幅)も1%未満と大きくないので、安定した運用に活用できます。
つなぎ融資ファンド概要
最低投資金額 | USD 10,000(約110万円)〜 |
通貨 | USD、EUR、GBP |
購入手数料 | 0% |
解約手数料 | 5%(1年ごとに低減、5年経過後ゼロ) |
年平均リターン | 8〜10% |
年平均リスク | 0.62% |
「つなぎ融資」という名の通り、平均の貸付期間は半年程度。
全体の93%が1年未満での貸付ですから、貸倒リスクは低いです。
融資を受ける企業の資金の使い道ですが、2021年は全体の42%がリノベーションのための借入、31%が購入、25%が建設目的です。
ここ2年は年利10%程度。
月次で見てもマイナスがないので、運用していても怖さや不安がありません。
世界中の個人投資家からも機関投資家(年金基金、ヘッジファンド、ファミリーオフィスなど)からも投資資金がすぐに集まり、前回はすぐに運用残高上限に達して、募集終了となりました。
人気の要因として
- ルクセンブルク籍(オフショアで最も厳しい管轄)
- 景気の安定しているドイツの不動産関連だけに投資
- ブリッジローンという流動性の高い資産
- ドイツの超大手企業が顧客という安心感
- 資産残高EUR100m超えると世界中のファミリーオフィス、機関投資家のターゲットとなり、そこからは自然増
今回は貸付先も融資額も増えたので買付再開ですから、もっともっと増えていくでしょうね。
安定運用のポートフォリオとして入れておいてもよさそうです。
つなぎ融資とは
日本ではあまり馴染みがないためにネガティブなイメージで捉えられがちな「つなぎ融資」。
諸外国では、特に不動産において金融機関の審査が終わって融資が出てくるのを待っていたのでは取得できなかったり建設を始められなかったりするので、短期間(ほとんどは1年以内)のつなぎ融資を利用することは少なくありません。
銀行融資よりは金利が高くなりますが、機会損失するよりもこうした短期の融資を活用したほうがトータルのメリットは大きいと考える場合は積極的に活用します。
また、銀行の融資が出ることを前提に貸し出しますし、短期間なので貸倒れのリスクはむしろ銀行融資よりも低いくらいです。