海外積立投資で特に人気の
- イギリス領ガーンジー島に籍を置く、手数料体系がシンプルで人気のつみたて投資商品
- プエルトリコ籍で海外つみたて投資の王道的存在の商品
の設計書上のパフォーマンスを比較してみました。

<条件>
払込期間:20年
払込頻度:毎月
払込金額:300米ドル(年間拠出:$3600)
年率4%と9%で成長した場合の口座価値と返戻金額を比較
- イギリス領ガーンジー島に籍を置く、手数料体系がシンプルで人気のつみたて投資商品→ MSS
- プエルトリコ籍で海外つみたて投資の王道的存在の商品→ EVO
経過年 | 払込額 ($) |
MSS/Evo | 4% | 9% | ||
口座価値 | 返戻金 | 口座価値 | 返戻金 | |||
1 | 3,600.00 | MSS | 3,600.78 | 36.78 | 3,601.73 | 37.73 |
Evo | 3,655.27 | 0.00 | 3,760.61 | 0.00 | ||
2 | 7,200.00 | MSS | 7,196.29 | 2,775.58 | 7,270.57 | 2,849.86 |
Evo | 7,406.02 | 1,759.42 | 7,785.12 | 2,138.52 | ||
3 | 10,800.00 | MSS | 10,878.80 | 6,514.62 | 11,193.19 | 6,829.01 |
Evo | 11,225.27 | 5,715.47 | 12,097.29 | 6,587.49 | ||
4 | 14,400.00 | MSS | 14,669.12 | 10,383.72 | 15,431.75 | 11,146.35 |
Evo | 15,126.14 | 9,821.54 | 16,722.99 | 11,418.39 | ||
5 | 18,000.00 | MSS | 18,572.45 | 14,388.07 | 20,016.70 | 15,832.31 |
Evo | 19,111.92 | 14,080.92 | 21,690.44 | 16,659.44 | ||
7 | 25,200.00 | MSS | 26,740.03 | 22,824.41 | 30,361.42 | 25,445.81 |
Evo | 27,351.89 | 23,073.29 | 32,776.43 | 28,497.83 | ||
10 | 36,000.00 | MSS | 39,981.48 | 36,635.83 | 49,408.65 | 46,063.00 |
Evo | 43,138.01 | 40,501.01 | 55,532.90 | 52,895.90 | ||
15 | 54,000.00 | MSS | 65,126.22 | 63,175.37 | 93,930.97 | 91,980.11 |
Evo | 71,711.26 | 71,711.26 | 107,019.66 | 107,019.66 | ||
20 | 72,000.00 | MSS | 94,936.51 | 94,936.51 | 162,032.74 | 162,032.74 |
Evo | 106,799.00 | 106,799.00 | 186,686.01 | 186,686.01 | ||
30 | 72,000.00 | MSS | 140,529.23 | 140,529.23 | 383,590.43 | 383,590.43 |
Evo | 157,150.13 | 157,150.13 | 440,546.41 | 440,546.41 | ||
40 | 72,000.00 | MSS | 208,017.59 | 208,017.59 | 908,098.05 | 908,098.05 |
Evo | 232,620.58 | 232,620.58 | 1,042,933.57 | 1,042,933.57 |
- 上の表図では、一定の成長率を達成した場合を想定しています
- 実際はファンドの成長は様々であり、将来のパフォーマンスを一定の成長率で予測することはできません
- 表示されている数値は一例に過ぎず、実際の結果とは異なる可能性があります
- これらの金額は最低・最高額を示すものではなく、表示されている金額よりも多く、または少なく返金される可能性があります
- 最終的に戻る金額は、支払った拠出金、口座の運用期間中の選択したファンドのパフォーマンス、手数料、引き出した金額によって決まります
【もくじ】この記事でわかること
それぞれの設計書
上の表で表示していない年次の数字もご確認ください。
繰り返しになりますが、あくまで一定の成長率に基づく数字の羅列であって、この通りになることはありません。

MSS(ガーンジー島籍の海外積立投資)の設計書
EVO(プエルトリコ籍の海外積立投資)の設計書
どっちがいい?

手続きは簡単?
MSSもEVOも、基本的には 申し込みから管理、各種変更、解約の手続きまでオンラインで完結します。
と言っても、書類のPDF化などで煩わしさを感じるのも両方変わりません。
また、契約や解約に必要な書類の数も、ほぼ同等です。
早期に解約することになったら
MSS は、1年目からほんの少しですが、解約返戻金がありますね。
4、5年以内くらいで解約することになってしまった時は、払込元本は下回ってしまうものの、EVOよりもMSSのほうが多少多く返ってきます。
でも、こういう積み立ては長期継続することを前提に契約するので、あまりメリットとは言えません。(元本も下回りますし・・・)
共同名義にできるか
共同名義にしておくと契約者が万が一のときにもプラン継続が容易にでき、パートナーや子どもへの相続や贈与も簡単です。
抜くのは比較的簡単ですが、後から追加するのは色々手続きが必要で面倒に感じますから、できるだけ初めから共同名義にできた方がいいですね。
MSSもEVOも、共同名義で契約できます。
ただ、共同名義にすると例えば一部解約をする際にも名義人全員の同意が必要です。

払込期間の設定の自由度はある?
MSSは積立期間を5年から20年の範囲で、自由に決められます。
EVOは、5年、10年、15年、20年、25年の中から選びます。
積み立て額を増額、追加できるか
初めは少なめに契約しておいて、余裕ができたら積立額を増額したい。
あるいは、余裕ができたときに一時的に積立額を増額したい。
時々、このようなご要望をいただきます。
MSSは、
毎年 5%または10%ずつ積立額を増額する設定ができます。
例えば、1年目は毎月300ドルをつみたて、2年目は315ドル・・・ 3年目は330ドル・・・ といった感じで自動設定できます。
また、
5年目に1000ドル、7年目に2000ドル、10年目に5000ドル・・・ と言った感じで、通常の積み立てに加えて追加投資ができます。
ただし、初めに設定しておく必要があります。
EVOのほうは、
「ライダー契約」という形で別に契約をする形を取ることができます。
ライダー契約のほうは主契約に比べて手数料が少し安いので、利回りはよくなる可能性があります。
もとの契約(主契約)自体に資金を追加したり増額したりはできません。
またライダー契約は主契約に紐づく形の「子契約」なので、万が一主契約を解約するようなことになってしまうと、ライダー契約(子契約)のほうも自動解約となってしまいます。
まとめ払いはできる?
例えば、3年分まとめて払えるか・・・ ですが、MSSは先程の「積み増し」はできるものの、まとめ払いはできません。
EVOは、最大3年分をまとめて払うことができます。
例えば、
- 1年目に1〜3年目の分
- 2年目に4〜6年目の分
- 3年目に7〜9年目の分
といった形を取ることが可能です。
ファンドの選択の自由度は?
MSSやEVOのようなファンド選択型の積立投資は、どのファンドを選ぶかで全体のパフォーマンスに差が出ます。
MSSは、
- 12種類の設定するオリジナルファンドの中から自分で選んで運用
- あらかじめ設定されたセットファンドで運用
- ファンド選択を一任して運用
ができます。
EVOは、
- 世界の約200種類のファンドを自分で選択して運用
- ファンド選択を一任して運用
ができます。
また、MSSもEVOもファンドの入れ替えは、回数に制限があるものの、基本無料です。
クレジットカードの手数料は?
クレジットカードで積立をしますよね?
MSSもEVOも、クレジットカード利用手数料は無料です。
EVOは毎月払いを除いて、アメリカの銀行口座からの引き落としは可能ですが送金による支払いは受け付けていません。
MSSは、銀行送金による支払いも受け付けています(が、面倒で忘れがちなのでカード払いがいいですね)

で、けっきょくどうなの?
一概にどっちがいいとは言えませんし責任も持てませんが、
大切な人に勧めるとしたら 私ならEVOです。

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